今と昔

紙袋といえば、実家にいた頃の母親を思い出します。
百貨店などでもらった紙袋を大事に保存していからです。
いったい、次に何を入れるのだろうと思っていると、ふと気づいた時に微妙に枚数が減っていたりするのです。
その後ひとり暮らしを始めた私も、いつしか気に入った紙袋をストックしては再利用していたりして、似た者親子なんだなと思いました。
今から考えれば、手荷物用にでも利用していたのでしょう。
しかし、今は紙袋だけ欲しいという人も増えているみたいです。
というのも、ネットオークションで紙袋のみが出品されているのです。
「ショップバッグ」と呼ばれるもので、その店舗でお買い物しないともらえないんです。
確かに、非売品ですもんね。
ブランドのオリジナルデザインで、そこそこ丈夫なので、意外と使い勝手も良いです。
昔は、女の収集癖の象徴としてしか認識されていませんでしたが、時代が変わったんだなと思いました。
紙袋もオシャレアイテムのひとつなんですね。

紙袋がもつ宣伝効果

以前外国のニュース記事を読んでいたら、こんな記事が出ていました。
それは、大勢のモデルさんに、とってもビビッドな紙袋を持ってもらい、街の中を歩き回ってもらう、というマーケティングだそうです。
街行く人々は、まず綺麗な女性が一様に同じビビッドな紙袋をもって歩いているのに注目し、そのあとにその紙袋がどこの店のものか?どうしてそんなに多くの人がその袋をもっているのか?と、次々に思考を巡らし、ついには自分も、その紙袋のお店にいってみてしまう、という人の心理を突いたマーケティングだそうです。
これと同様な事が実際の生活でも日々行われていると思いませんか?多くの人があるお店の紙袋をもっていると、「あれ?なになに?セール?」、と、つい気になってしまったりしませんでしょうか?紙袋というのはタダの紙でありながら、袋という便利な役割を持っており、それと同時に効果絶大な宣伝効果も持っているわけですよね。
紙袋の持つアナログ的な宣伝効果、恐るべし!です。